一級建築施工管理技士(第二次検定)の施工経験記述の出題傾向です。
施工経験記述の出題傾向
施工経験記述の出題傾向を見れば法則的なものが見えそうな気がします。しかし、思い込みでギャンブル的な予想を立ててはいけません。
- 平成18年度 品質管理 (発注者側の要望に結び付く品質管理)
- 平成19年度 合理化 (省力化や工期短縮を図るための施工の合理化)
- 平成20年度 品質管理 (あなたが設計図書などから確認した重要品質)
- 平成21年度 環境管理 (発生抑制、再使用、再生利用、熱回収、適正処分)
- 平成22年度 合理化 (あなたが実施した施工の合理化)
- 平成23年度 品質管理 (あなたが現場で重点をおいた品質管理活動)
- 平成24年度 環境管理 (発生抑制、再使用、再生利用、熱回収、適正処分)
- 平成25年度 合理化 (施工の合理化の事例 ※プレカットの記述は除く)
- 平成26年度 品質管理 (要求品質を実現するための品質管理活動)
- 平成27年度 環境管理 (発生抑制、再生利用、産業廃棄物の適正処分)
- 平成28年度 品質管理 (あなたが実施した品質管理活動)
- 平成29年度 合理化 (品質を確保した上での施工の合理化)
- 平成30年度 環境管理 (発生抑制、再生利用、産業廃棄物の適正処分)
- 令和元年度 品質管理 (品質を実現させるために設定した品質管理項目)
- 令和2年度 合理化 (品質を確保した上での施工の合理化)
ここから新しい技術検定のとなります。
しかし、内容が大きく変わった感じはしません。
新技術検定へ移行
これまでの学科/実地の名称から、第一次検定/第二次検定と名称が変わる。
- 令和3年度 品質管理 (現場で重点を置いて実施した品質管理)
- 令和4年度 合理化 (品質を確保した上で行った施工の合理化)
- 令和5年度 品質管理 (要求された品質を満足させるために行った品質管理)
- 令和6年度 合理化 (合理的に進める上で、有効と考える現場作業の軽減策)
- 令和7年度 〇〇〇〇?
施工経験記述の出題傾向では基本的には、
『品質管理』
『合理化』
『環境管理』
を押さえておけば間違いありません。
ただし、的を絞るようなことはギャンブルと同じなので避けた方が良いでしょう。
専門用語や技術用語を適切に使用し、読み手に対して明確かつ正確に伝えることが重要です。
過去問からの試験対策
試験対策としてやることは以下の通りです。
- 過去問の分析
- 出題パターンの確認
- 自身の経験を整理する
- 具体的なエピソードの抽出
- 記述の練習
- 論理的な構成を意識する
- 簡潔かつ具体的な表現
- 専門知識の確認
これらを実行することで、施工経験記述の試験に対して万全の準備をすることができます。
具体的な経験に基づいた詳細な記述と論理的な構成を意識して練習を重ねることが成功の鍵です。
コツコツ繰り返すことがポイントです。
頑張りましょう♪
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掲載内容
1.過去19年の出題傾向
年度ごとに詳細をまとめました。これをじっくりと分析することで、これまでの流れが見えてくるはずです。さらに、その流れを読み解けば、次年度にどのようなテーマが出題されやすいのかを予測する手がかりになるかもしれません。
2.今回の見直しで第二次検定の経験記述はどう変わったか?
具体的な変更点や、これにどう対応していけば良いのかについて、この参考書で詳しく解説をしています。また、参考書の効果的な活用方法についても分かりやすく説明をしています。
3.平成18年度~令和6年度の本試験解答例
試験対策として、過去問を理解することは基本です。昨年度に第二次検定の見直しが実施されましたがそれでも過去問を捨てることは出来ません。繰り返し見ていると、どういうところが設問として出やすいのか見えてくると思います。
4.構造種別 経験記述例
新築工事において特に重要な、主要構造の3種類(鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造)に関する施工例を豊富に取り揃えています。さらに「おまけ」として、新築工事だけでなく改修工事に関する施工例も追加しました。
5.業種別 重点対策問題
受検者には、専門工事業の方が多い現実を踏まえ、この参考書では全17業種にわたる解答例を準備しました。実際の施工現場を想定した具体的で実践的な内容により、各業種ごとの特徴を踏まえた解答を分かりやすく解説しています。
6.一問一答式
試験対策に役立つ解答の「引き出し」として、知識を効率よく整理できる一問一答形式の内容を加えました。この形式では、試験で問われやすい内容を厳選し、要点を簡潔にまとめています。忙しい受検者の方でも、スキマ時間を活用して効率的に学べる工夫を盛り込んでいます。
7.建設副産物・環境問題への対策
建設副産物の適正な処理や環境問題への対応は、建設業界における重要な責任であり、未来に向けた永遠の課題と言えます。SDGs(持続可能な開発目標)を意識した建設活動や、最新の法規制を考慮した実例も収録。これにより、試験対策だけでなく、実務での活用にもつながる内容となっています。
8.経験記述の良い書き方・良くない書き方
同じ内容でも、記述の仕方一つで採点者に与える印象が大きく変わります。この章では、採点者の視点を意識した「良い記述例」と「良くない記述例」を比較しながら、効果的な表現方法を学ぶことができます。
9.施工経験記述はこの3つ!
施工経験記述の出題傾向を分析した結果、対策すべき課題は3つに絞ることができます。これら3つのテーマごとに、出題ごとの解答の注意点や重要な記述のポイントをまとめています。この章を読み込むことで、施工経験記述の対策は万全です。
10.令和7年度予想問題 鉄骨(S)造・鉄筋コンクリート(RC)造
令和6年度は「鉄筋コンクリート(RC)造の合理化」でした。これまでの流れで考えると、令和7年度は「〇〇造の〇〇〇」。この章では鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨(S)造での品質管理・合理化・環境管理それぞれ6パターンでの設問と解答例を考えてみました。ヤマを張ることはオススメ致しませんが、対策は必要です。