ここでは、施工経験記述の解答参考例を沢山載せています。ひとつひとつの用語を理解し、自分が行っているようなイメージを持って覚えていくと記憶に残ります。
施工計画上、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を、2つ記述せよ。
解答例1
留意した事項
交通量が多い交差点近くでの鉄骨建て方作業に留意した。
理由
敷地が狭い上に、全面道路が交差点に近い為、鉄骨建て方時の歩行者や車両の通行に支障
をきたす事が予想されたから。
工夫した対策又は処置
① | 事前に警察署で道路使用許可をとり、仮歩道も1.5mを確保。仮歩道の両端には警備員を配置して歩行者や車両をスムーズに誘導した。 |
② | 鉄骨建て方は材料を仮置きするスペースがなかったので建て方当日の搬入とし、ブロックごとに道路の状況をみて随時搬入した。 |
解答例2
留意した事項
住宅密集地での近隣対策・建設公害対策に留意した。
理由
現場は人通りが多い住宅密集地で、工事を円滑に進める為にはこれらの対策が不可欠だった為。
工夫した対策又は処置
① | 人通りの多い歩道に接している足場を枠組み足場とし、高さ5mに朝顔を設け、外部足場には全面養生金網と防炎シートで覆った。 |
② | 型枠の建て込みや外部タイル張りの際の騒音が予測されたので隣地側の足場には全面を防音パネルとし騒音の軽減を図った。 |
安全管理上、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を、2つ記述せよ。
解答例1
留意した事項
新規入場者教育の作業指示、安全指導に留意した。
理由
元請は教育を確実に実施したいが、業者は既に打ち合わせ済で直に作業に着手したいと要求
があり、手抜きが生じる恐れがあるため。
工夫した対策又は処置
① | 業者責任者が新規入場者に対し個人データベースを筆記させ、工程や場内安全施設を元請側で説明、指導した。 |
② | 血圧など最終までの教育手順をマニュアル化して、入場者に最終段階でアンケート記入方式をとり教育を確認した。 |
解答例2
留意した事項
屋外鉄骨避難階段の塗装工事用足場の架け払いに留意した。
理由
屋外階段は公道と並行し接近している為、架け払い中の事故、また飛来落下は重大災害に繋がる恐れがある為。
工夫した対策又は処置
① | 足場の架け払いは、日曜日の早朝の人通りの少ない時間帯とし、道路に歩行者誘導員を3名配置して誘導にあたらせた。 |
② | 足場は枠組み足場とし、外側には養生金網枠を取付、防炎シートを張り、作業員は安全帯を使用し塗料缶、工具類は紐付きとした。 |
第三者に対する安全管理上、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を3つ記述しなさい。
解答例1
留意した事項
現場周辺の歩行者の歩行の安全に留意した。
理由
現場が児童の通学路となっており、交通事故などの交通災害があってはならないから。
工夫した対策又は処置
① | 資材の搬入は通勤、通学時間帯を外した早朝に行う事とした。 |
② | 適切な誘導方法、道交法などを理解した交通誘導員を配置し、歩行者の安全誘導を行った。 |
③ | 歩行者との接触事故を防止する為に工事車両の搬入口にミラー、警告灯、警報ブザーを設置した。 |
解答例2
留意した事項
外部足場からの飛来落下災害の防止に留意した。
理由
外部足場が歩道に張り出している為、足場からの飛来落下は重大事故へと繋がる可能性あるから。
工夫した対策又は処置
① | 足場の歩道に面する側には全面防炎シートを張り、躯体と足場の隙間は養生ネットや足場板で隙間なく塞いだ。 |
② | 高さ18mの外部枠組み足場には地上からの高さ5mの所に防護棚を設けた。 |
③ | 毎日の作業終了時の15分前には全員で片付けを行い、足場上の忘れ物がないかなどのチェックを徹底して行った。 |
工程管理上、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を、2つ記述せよ。
解答例1
留意した事項
鉄骨工事の作業工程の厳守に留意した。
理由
全体の工期が短く、鉄骨建て方完了後に各業種が同時に施工着手する事を考えると、鉄骨工事の工期を遅らせるわけにはいかなかったから。
工夫した対策又は処置
① | 各職種から最短の工程計画を提示させ、工程の組立を行い、毎日の作業終了後、各工事の責任者を集めフォローアップ修正を行った。 |
② | 鉄骨建て方は奥からの建て逃げ工法で桟橋を解体しながら建て、鉄筋と本締め足場は先巻きとし、工期の短縮を図った。 |
解答例2
留意した事項
トイレのテラゾーブースと天板の製作搬入の遅れに留意した。
理由
テラゾーブースと天板の搬入の遅れは、トイレ全体の工程に支障をきたす為。
工夫した対策又は処置
① | ブースが取り付かなくても天井の軽天下地及び天井仕上げを先行し、壁のブース部を残して壁タイルを先行した。 |
② | ブース、天板の搬入はロングリフトで荷揚げし、人力で備え付けを行い、ワンフロア化粧室を4日間で工程通り取付けた。 |
品質管理上、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を、2つ記述せよ。
解答例1
留意した事項
鉄骨工事での工場加工精度に留意した。
理由
細い部材が多く、溶接による歪が考えられ、製作前の段階からの歪み対策が重要であったから。
工夫した対策又は処置
① | 組立前に歪を極力抑える事が出来るように、開先角度及びスチフナの板厚の検討を行い実践した。 |
② | 溶接による部材の縮みを考慮し、部材の切断寸法+1~2㍉とし、また溶接の仮留めの数を増やすなどの対策を行った。 |
解答例2
留意した事項
鉄骨工事での鉄骨の建て入れ精度に留意した。
理由
鉄骨工事の建て入れ精度がその後の仕上げ工事に与える影響は大きく、また工事を円滑に進
める為にも建て入れ精度を上げる必要があった。
工夫した対策又は処置
① | ベース下の饅頭のレベルの誤差は建物全体に影響するので無収縮モルタルで±1㍉以内の誤差で仕上げた。 |
② | 柱にはあらかじめ建て入れ用のワイヤーをセットし、柱を建てた後にトランシットで垂直精度を+2㍉で納め、アンカーボルトで固定した。 |
仮設計画を行う上で、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、特に問題を解決するため工夫した対策又は処置を2つ記述し、その結果及び評価をまとめて記述しなさい。(その1)
解答例1
留意した事項
作業効率を向上させる為に総合仮設計画に留意した。
理由
仮設物の配置は本工事の進捗に大きな影響を与える為、十分な検討が必要であった。
工夫した対策又は処置
① | 現場事務所は資材の動きや人の動き、準備加工場、機材置場が見やすい作業所出入口横の東側の位置とした。 |
② | 資材、機材置場は搬出入用のトラック等の出入りが容易な場所とし、業者ごとのスペース割り付けを行った。 |
結果及び評価
常時、材料等の在庫が把握出来て各業種共、手待ちなどの予期せぬロスタイムの発生が起こる事もなかった。
解答例2
留意した事項
総合仮設計画において仮囲いの位置及び構造に留意した。
理由
仮囲いは工事場所と外部を遮断し、第三者災害を防ぐ為には重要な役割を持っているから。
工夫した対策又は処置
① | ゲートは車両や人通りの多い箇所を避け、出入口には警告灯、警報ブザーを設置し、専用の歩道を設け歩行する計画とした。 |
② | ゲートを第三者に対する安全上から内開きとする計画にし、警備員を常駐させた。 |
結果及び評価
工事期間中は交通に支障をきたす事もなく、また現場への資材の搬出入もスムーズに行う事が出来た。
仮設計画を行う上で、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、特に問題を解決するため工夫した対策又は処置を2つ記述し、その結果及び評価をまとめて記述しなさい。(その2)
解答例1
留意した事項
近隣の安全に対する処置に留意した。
理由
現場が児童通学路になっていて第三者災害があってはならないから。
工夫した対処、又は処置
① | 交通誘導員、警告灯、誘導灯の設置を行なった。 |
② | 建築資材などの搬出入を通勤・通学時間帯を外して行った。 |
結果及び評価
資材の搬出入の時間は限られたが、工事期間中には事故が起きることもなく適切な判断だっ
た。
解答例2
留意した事項
墜落・落下災害の防止に留意した。
理由
躯体と外部足場の間に落下する恐れのある空間が確認された為。
工夫した対策又は処置
① | 隔段ごとに水平養生ネットを張った。 |
② | 作業床はブラケットを取付けて足場板で隙間を密閉した。 |
結果及び評価
養生ネットや足場板を設置するのに経費が掛かったが工事業者の作業員が安心して作業が出
来て、事故もなく工事を完了した。
公衆災害(第三者)の発生を防止する安全管理上、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を3つ記述しなさい。
解答例1
留意した事項
外部足場からの飛来落下災害の防止に留意した。
理由
外部足場の一部が歩道を占有していて、足場からの飛来落下は重大災害に繋がる為。
具体的な対策又は処置
① | 外部足場には金網、防炎シートを隙間なく張るなどの防護措置を行った。 |
② | 外部足場の高さ5mの所には防護棚を設け、場内数ヶ所にはダストシュートを設けた。 |
③ | 作業員全員にその日の作業後の片付け及び足場上の見回りを徹底させた。 |
解答例2
留意した事項
歩行者の通行の安全に留意した。
理由
現場が通勤、通学路となっており、交通事故などの交通災害が起こる危険性があるため。
具体的な対策又は処置
① | 歩行者との接触事故を防止する為に工事車両の搬入口にミラー、警告灯、警報ブザーを設置した。 |
② | 適切な誘導方法、道交法などを理解した交通誘導員を配置し、歩行者の安全誘導を行った。 |
③ | 資材の搬入は通勤、通学時間帯を外した早朝に行う事とした。 |
施工の合理化を行った事項を2つあげ、それぞれの施工の合理化に関連した工種をあげ、どのような効果が得られたか、その効果及び結果を記述しなさい。(その1)
解答例1
関連した工種
鉄骨工事
施工の合理化の内容
建物形状がBOX状という事もあり、鉄骨の張りの長さを柱からのブラケット部分で調整を行い、H形鋼各サイズの梁長の統一を行った。
効果及び結果
資材運搬の簡素化が図れると共にストックヤードの効率的な利用が出来、全ての工程をスムーズに行う事が出来た。
解答例2
関連した工種
鉄筋コンクリートスラブ工事
施工の合理化の内容
型枠はFデッキによるスラブ型枠を採用し、支保工の設置、養生、解体の期間をなくす事に
よる工期の短縮を図った。
効果及び結果
在来のスラブ型枠工法と比較してFデッキの引き込みから終了まで約2日間の工期短縮が
出来た。
施工の合理化を行った事項を2つあげ、それぞれの施工の合理化に関連した工種をあげ、どのような効果が得られたか、その効果及び結果を記述しなさい。(その2)
解答例1
関連した工種
鉄骨工事
施工の合理化の内容
部材の細い小断面の鉄骨なため、可能な限り地組み鉄骨として建て方を行った。
効果及び結果
揚重機の効率が上がり、鉄骨建て方工程を1日短縮する事が出来た。
解答例2
関連した工種
内装工事
施工の合理化の内容
天井高さ2,520の内装工事で、壁GL工法のプラスターボードを2,520の特注寸法で発注する事に
より建築廃材を減らすと共に、切断手間などを省略する事とした。
効果及び結果
材料自体のコストは上がったが、作業効率が上がる事による施工手間を削減する事が出来た。
結果として工期を2日短縮する事が出来た。
建物の耐久性を確保する為に行った施工管理上、留意した事項とその理由又は目的を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を3つ記述しなさい。
解答例1
留意した事項
アスファルト防水工事の下地の仕上り精度に留意した。
理由又は目的
アスファルト防水の耐久性は下地の施工精度に大きく左右される為。
具体的な対策又は処置
① | 下地は十分に清掃を行い、接着の妨げとなる塵埃、油脂類、さび類を完全に除去した。 |
② | コンクリート下地の含水率を高周波水分計にて計測し、含水率が8%以下になるまでコンクリートを十分に養生した。 |
③ | コンクリート表面の凹凸、針金はグラインダーで平滑にし、出隅、入隅は通りよく面取りとした。 |
解答例2
留意した事項
鉄骨工事の表面仕上げ作業に留意した。
理由又は目的
屋外には露出した鉄骨があり、建物の立地条件から塩害による早期腐食が予測された為。
具体的な対策又は処置
① | 汚れ、付着物などをスクレパー、ワイヤーブラシ等で除去した後、アルカリ性脱脂剤で油分を完全に除去した。 |
② | 溶接の継ぎ目の箇所は、凹凸による亜鉛メッキの付着低下を防ぐ為、グラインダーにより構造上影響がない範囲で平滑に仕上げた。 |
③ | 塗装の仕上げは亜鉛メッキ表面にエッチングプライマーを塗布し、さらに耐久性の高いエポキシ樹脂の2液形を使用した。 |
施工精度を向上させるために、特に品質管理上留意した事項を、躯体工事と仕上げ工事に対してそれぞれ1つあげ、工種及び何の精度の向上を図るか具体的に記述し、それぞれに対して処置又は対策を3つ記述せよ。文中に必ず、管理目標値、許容値などの具体的数値を1箇所以上織り込みなさい。
解答例1
工種
鉄骨工事
留意した事項
鉄骨工事の工場製作の品質管理に留意した。
何の精度の向上を図るか具体的に記述
材料切断の段階から溶接による歪や収縮の事を頭に入れた。
出来るだけ図面上の寸法に近づけるように加工精度を上げた。
具体的な対策又は処置
① | 工場用の鋼製巻尺と現場用の鋼製巻尺はテープ合わせを行い、現場と工場寸法誤差をなくした。 |
② | 溶接による縮みを少なくする為にGPLのカット寸法は実寸法とし、出来るだけクリアランスをとらないように加工した。 |
③ | 材料切断の際のケガキは、墨ではなくケガキ針を使用し、切断による寸法誤差を±0.5㍉以内に収めた。 |
解答例2
工種
塗装工事
留意した事項
塗装を行う際の素地ごしらえに留意した。
何の精度の向上を図るか具体的に記述
塗装の施工の良否は塗装前の下地の状態によって決まると言っても過言ではない。よって塗装の際の素地ごしらえには十分に注意した。
具体的な対策又は処置
① | ベランダ鉄部の素地ごしらえは汚れ、付着物の除去を完全に行い。動植物油類は80℃~100℃に加熱した弱アルカリ液で分解洗浄して除去した。 |
② | 外壁モルタル面の塗装下地は、含水率を高周波水分計で測定し8%以下であることを確認してから行った。 |
③ | 手摺木部の素地ごしらえは木の含水率が18%以下であることを確認して♯400の研磨紙ずりを行い、表面を平滑にしてから行った。 |
精度を確保するために品質管理上、留意した事項と理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を3つ記述しなさい。(その1)
解答例1
留意した事項
鉄骨工事での現場溶接の品質管理に留意した。
理由
冬季の為、溶接時の気温、風が溶接精度に影響する可能性があった為。
具体的な対策又は処置
① | 溶接時の外気温が3度であったので溶接線より100㍉の範囲内を適切に過熱してから溶接作業を行った。 |
② | 風速が2m/s以上ある箇所には、あらかじめ防風処置を行ってから溶接作業を行った。 |
③ | 施工段階で現場溶接による収縮量を考慮して建て方精度の確保を行った。 |
解答例2
留意した事項
コンクリート打放し仕上げのコンクリート打設に留意した。
理由
打放し仕上げのためジャンカ、コールドジョイント等が出来ないようにするため。
具体的な対策又は処置
① | 事前にパネル割付図を書き承認を得て目地の割付を行いジャンカ、コールドジョイントが出来ないようにした。 |
② | 新品の型枠を使用し、ズレ・隙間を作らないように慎重に組立作業を行った。 |
③ | 流動化コンクリートを使用しジャンカ、コールドジョイントが出来ないように良く叩き締めた。 |
精度を確保する為に品質管理上、留意した事項とその理由を2つあげ、それぞれに対して、具体的な対策又は処置を3つ記述しなさい。(その2)
解答例1
留意した事項
コンクリート打設時のコンクリートの品質管理に留意した。
理由
プラントまでの距離もあり、時間帯によっては交通渋滞に巻き込まれた。
その結果、品質の低下を招く恐れがあったため。
具体的な対策又は処置
① | 通勤時間帯を外し、近隣の了解を得て朝六時からコンクリートを打設し、90分以内に打設し終えた。 |
② | 午前と午後150㎥ごとに1回、ポンプ車の筒先で空気量、スランプ、塩化物量を検査確認した。 |
③ | 空気量は4.5±1.5%、スランプは18±2.5cm、試薬で塩化物量を測定し、全て許容値以内であることを確認した。 |
解答例2
留意した事項
鉄骨工事での現場溶接の品質管理に留意した。
理由
冬季であり、溶接時の気温、風が建方精度に影響を及ぼす可能性があったため。
具体的な対策又は処置
① | 溶接時の気温が5度であったので溶接線より100㍉の範囲内を適切に加熱し溶接を行った。 |
② | 風速が2m/s以上ある時には防風処置をして溶接を行った。 |
③ | 工場製作時から溶接による収縮量を考慮して製作を行い、建方精度を確保した。 |
竣工後に発生する恐れのある欠陥(不具合)をなくすために、特に留意した事項を2つあげ、発生する恐れのある欠陥(不具合)の部位とその予想される状況・状態、その欠陥(不具合)を防止するために行った具体的な処置又は対策をそれぞれ2つ記述せよ。将来性を含め結果と評価を記述せよ。
解答例1
留意した事項
地下外壁部の打ち継ぎ、クラック、セパレータ部からの漏水に留意した。
部位
地下RC躯体の室内側
その状況・状態
地下外壁部仕上げは内部からのモルタル防水であったが、経年による打ち継ぎ、セパレータ、クラック箇所からの漏水が予想された。
具体的な対策又は処置
① | 地下用途が機械室でスペースに余裕があるので、壁は室内側からモルタル防水とし、且つ防水コンクリートブロックを用いて二重壁とした。 |
② | 二重壁には点検庫を設け、溝をモルタル防水施工として配水管を設け、万が一の時の漏水を雑排水ピットに排水する構造とした。 |
結果と評価
工事後に若干のにじみが見られたが、それほど深刻な状況ではなかった。仮に今後漏水が増
えたとしても問題はない。
解答例2
留意した事項
屋外鉄骨避難階段の基礎コンクリートの沈下に留意した。
部位
基礎コンクリート
その状況・状態
設計上は建物から独立した屋外鉄骨避難階段となっていた。しかし、基礎コンクリート周辺が埋め戻しの場所にあたり、集中荷重による基礎の沈下が予測された。
具体的な対策又は処置
① | 各階のRC壁にブラケットをケミカルアンカーで取り付けて、階段の荷重を分散させ基礎の負担を軽くした。 |
② | 基礎コンクリート部分と階段のベースプレートの取合いはレベルが調整できる調整式のアンカーボルトとし、6ヵ月後に再調整した。 |
結果と評価
工事後1cmの沈下が確認されたが調整により元通りとなった。調整後に沈下は落ち着いたよう
で、しばらくは経過を見守る事とした。
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掲載内容
1.過去19年の出題傾向
年度ごとに詳細をまとめました。これをじっくりと分析することで、これまでの流れが見えてくるはずです。さらに、その流れを読み解けば、次年度にどのようなテーマが出題されやすいのかを予測する手がかりになるかもしれません。
2.今回の見直しで第二次検定の経験記述はどう変わったか?
具体的な変更点や、これにどう対応していけば良いのかについて、この参考書で詳しく解説をしています。また、参考書の効果的な活用方法についても分かりやすく説明をしています。
3.平成18年度~令和6年度の本試験解答例
試験対策として、過去問を理解することは基本です。昨年度に第二次検定の見直しが実施されましたがそれでも過去問を捨てることは出来ません。繰り返し見ていると、どういうところが設問として出やすいのか見えてくると思います。
4.構造種別 経験記述例
新築工事において特に重要な、主要構造の3種類(鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造)に関する施工例を豊富に取り揃えています。さらに「おまけ」として、新築工事だけでなく改修工事に関する施工例も追加しました。
5.業種別 重点対策問題
受検者には、専門工事業の方が多い現実を踏まえ、この参考書では全17業種にわたる解答例を準備しました。実際の施工現場を想定した具体的で実践的な内容により、各業種ごとの特徴を踏まえた解答を分かりやすく解説しています。
6.一問一答式
試験対策に役立つ解答の「引き出し」として、知識を効率よく整理できる一問一答形式の内容を加えました。この形式では、試験で問われやすい内容を厳選し、要点を簡潔にまとめています。忙しい受検者の方でも、スキマ時間を活用して効率的に学べる工夫を盛り込んでいます。
7.建設副産物・環境問題への対策
建設副産物の適正な処理や環境問題への対応は、建設業界における重要な責任であり、未来に向けた永遠の課題と言えます。SDGs(持続可能な開発目標)を意識した建設活動や、最新の法規制を考慮した実例も収録。これにより、試験対策だけでなく、実務での活用にもつながる内容となっています。
8.経験記述の良い書き方・良くない書き方
同じ内容でも、記述の仕方一つで採点者に与える印象が大きく変わります。この章では、採点者の視点を意識した「良い記述例」と「良くない記述例」を比較しながら、効果的な表現方法を学ぶことができます。
9.施工経験記述はこの3つ!
施工経験記述の出題傾向を分析した結果、対策すべき課題は3つに絞ることができます。これら3つのテーマごとに、出題ごとの解答の注意点や重要な記述のポイントをまとめています。この章を読み込むことで、施工経験記述の対策は万全です。
10.令和7年度予想問題 鉄骨(S)造・鉄筋コンクリート(RC)造
令和6年度は「鉄筋コンクリート(RC)造の合理化」でした。これまでの流れで考えると、令和7年度は「〇〇造の〇〇〇」。この章では鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨(S)造での品質管理・合理化・環境管理それぞれ6パターンでの設問と解答例を考えてみました。ヤマを張ることはオススメ致しませんが、対策は必要です。